世界3位サバレンカ、パリ五輪欠場を明らかに「スケジュールに無理がある」。世界10位ジャバーも欠場【テニス】
世界3位サバレンカがパリ五輪欠場
世界ランク3位のアリーナ・サバレンカは、現在開催中の「エコトランス・レディース・オープン」(ドイツ・ベルリン/WTA500)の記者会見で、ハードコート・シーズンに備えてパリ五輪を欠場することを明らかにした。 【画像】ウィンブルドンのアオランギでグラスコートへの準備を始めたサバレンカ 全仏オープンでは胃の調子が悪く、準々決勝で17歳のミラ・アンドレーワ(同23位)に敗れて7大会ぶりにグランドスラム4強を逃した26歳のサバレンカ。「この数ヵ月の苦しんでいて、私は自分の健康に気を遣わなければならない。スケジュールに無理があるから健康のため欠場する決断をした」と述べ、パリ五輪に出場しないと語った。 7月27日に開幕するパリ五輪は、全仏オープンと同じローラン・ギャロスで行われ、クレーコートでの開催は1992年のバルセロナ大会以来のこと。そのため、オリンピックに出場する選手はグラスコートのウィンブルドンを戦ったのちに、再びクレーコートに適応。オリンピック翌週からはサーフェスがハードコートに変わり、全米オープン前哨戦のWTA1000トロント、WTA1000シンシナティが立て続けに開催される。 異なるサーフェスへの対応が求められる以上にタフな日程で、「ハードコートのシーズンに入る前に、体力面でも健康面でも万全を期すために少し休養をとるほうがいい。そのほうが安全だし、身体への負担もない」と過密スケジュールが理由だとした。 また、世界ランク10位のオンス・ジャバー(チュニジア)も自身のSNSを通じてパリ五輪の欠場を発表。「パリ五輪の出場可否についてメディカルチームと相談した結果、短期間でサーフェスが変化し、身体が慣れることが必要なことから、膝を危険にさらし残りのシーズンを危うくすると判断した」と欠場の理由を説明した。 前回の東京大会では初戦敗退と悔しい結果で、今年30歳を迎えるジャバーにとってベストで出場できるのは最後かもしれない。「常に国を代表して競技に参加することを愛してきた」としながらも、「体の声に耳を傾け、チームのアドバイスに従わないといけない」と難しい決断だったとし、チュニジア代表としてパリ五輪に出場する選手らがベストを尽くせるよう願った。
Tennis Classic 編集部