劇団未来が“W受賞作”「パレードを待ちながら」で60年ぶり東京公演 こまばアゴラ劇場にて
「劇団未来 第147回公演『パレードを待ちながら』」が5月3日から6日まで東京・こまばアゴラ劇場で上演される。 【画像】劇団未来「パレードを待ちながら」チラシ裏 大阪で60年以上活動する劇団未来は、2022年にカナダの作家ジョン・マレルの戯曲「パレードを待ちながら」を上演し、令和4年度(第77回)文化庁芸術祭優秀賞、第1回関西えんげき大賞優秀作品賞を受賞した。その後、再演を経て、3度目の上演となる今回は、“W受賞記念東京公演”と銘打ち、劇団にとって約60年ぶりの東京公演を実施。演出をしまよしみちが務める。なおこまばアゴラ劇場は5月末で閉館するため、同劇団にとってこまばアゴラ劇場公演は最初で最後となる。 舞台は第二次世界大戦末期のカナダ。戦地に旅立つ男たちを見送った5人の女性は、歌やダンス、おしゃべりによって、“銃後”の日々を乗り越えようとしていた。戦争から戻らない夫を待つ寂しさでほかの男性へ心を向けるキャサリン、ドイツ国籍のために強制収容所に送られた父親の代わりにテーラーを営むマルタ、夫を早くに亡くし激戦地に行った長男と逮捕された次男を持つマーガレット、戦争熱を上げていく生徒たちと夫にやるせなさを感じる教師のイーヴ、病弱で兵役を免れたアナウンサーの夫を持ち、国防婦人会で負い目を隠すため声高らかに牽引するジャネット……。キャサリン役を肉戸恵美、ジャネット役を池田佳菜子、イーヴ役を前田都貴子、マーガレット役を三原和枝、マルタ役を北条あすかが演じる。 ■ 劇団未来 第147回公演「パレードを待ちながら」 2024年5月3日(金)~2024年5月6日(月) 東京都 こまばアゴラ劇場 □ スタッフ 作:ジョン・マレル 翻訳:吉原豊司 演出:しまよしみち □ 出演 キャサリン:肉戸恵美 ジャネット:池田佳菜子 イーヴ:前田都貴子 マーガレット:三原和枝 マルタ:北条あすか