アリスの矢沢透率いる3人組バンド、SORISE(ソライズ) 本格始動の初ライブを開催
人気バンド、アリスのキンちゃんこと矢沢透(74)率いる3人組バンド、SORISE(ソライズ)が23日、東京・渋谷プレジャープレジャーで初ライブを開いた。 2011年に結成した苦労知らずを意味するHUKUROH(フクロウ)から、3月に改名。メンバーは矢沢のほか元フォークグループ、シグナルのボーカル兼ギタリスト、住出勝則(67)、ソロ歌手でもある滝ともはる(67)で変わらないが、作詞作曲を重ね新たに船出した。 ソライズの名前について3人は「熱海と伊豆のどっちが好き?」「そらあ伊豆…と思って付けた」と掛け合いのおやじギャグで説明。しかし、実は3人共に親しかったアリスの谷村新司さんが昨年10月に74歳で死去したため、「悲しみに沈まず、俺たち、ライズして(昇って)いこう」と自分たちを鼓舞する意味で決めたという。 その名の通り、この日は3人で創作した「HAPPINESS」からアンコールの「僕らの世界は沢山のアイでできている」まで、新曲のラブソング8曲を中心に全17曲を披露。住出の甘く張りのある歌声と滝の渋く力強い歌声のツインボーカルがシンクロして、中高年中心の満員約300人の胸を打った。 矢沢も「老醜が出るかも」と自虐ギャグを飛ばしつつ、ほのぼのボイスで魅了。このうち数曲は近くCDでも発売し、11月末には東京・有楽町のアイマショウでもライブを開く予定という。実力派おやじバンドが新たな魅力を発揮する。