給食で小1男児が窒息死 事故防ぐ食べ方といざというときの応急処置とは?
そして、背部叩打法で異物を取り除けなかった乳児に実施するのが「胸部突き上げ法」だ。膝の上で仰向けにし、乳児の片足をわきに挟んで固定する。
【胸部突き上げ法(乳児を対象)】 「圧迫の要領は胸骨圧迫と同じ。圧迫する場所は胸骨の下半分、両乳首を結ぶ線と胸骨が交差する場所から少し足側の位置だ。そこを指2本で圧迫する。胸の厚さのおよそ3分の1沈むくらいの強さで4~5回圧迫する」 動画では異物が取れるか反応がなくなるまで、胸部突き上げ法と背部叩打法を交互に繰り返すと説明している。
消費者庁の調査によると、2014年~2019年までの「14歳以下の食品の気道閉塞による年齢別死亡者数」は0歳=26件、1歳=18件、2歳=15件、3歳=5件、4歳=5件、5歳=4件、7歳=1件、8歳=2件、10歳=1件、11歳=1件、12歳=2件あり、乳幼児だけでなく、小学生以上でも発生している。 また、窒息や誤嚥事故を防止するためには、年齢に応じた食材の選び方、調理方法の工夫も必要という。 1.喉頭や気管に詰まるリスクがあるため、豆やナッツ類など硬くてかみ砕く必要のある食品は5歳以下の子どもには食べさせない。 2.ミニトマトやブドウ等の球状の食品は4等分や調理で軟らかくするなど対策を。 3.物を口に入れて走る、笑う、泣く、声を出すなどで誤って吸引し窒息・誤嚥のリスクがあるため、「姿勢を良くし、食べることに集中させる」。 楽しく話したり、ふざけあったりしながら食事をとることも多い子どもたち。食べ方を見守り、注意を促していくことも大切だ。 (『ABEMAヒルズ』より)