「みてろよ、なるから」亀井静香氏も予言…麻生副総裁“オバサン発言”のウラにある「女性総理誕生」
自民党に衝撃が走った――。 任期満了に伴う前橋市長選が2月4日に投開票され、無所属新人の元県議・小川晶氏が、無所属現職で3期目の山本龍氏を破り初当選を果たした。 【政界大分析】本命は上川?対抗は小渕、高市? ダークホースは…「女性総理」候補9人の″本当の実力″を徹底分析! 山本氏は自民と公明党が推薦。小川氏は元民主党で連合群馬の推薦を受けており、事実上の与野党対決となった。 群馬県内は衆院全5小選挙区、参院群馬選挙区ともに自民が独占する保守王国。そこに風穴が空いた最大の理由はやはり、自民党派閥の政治資金パーティーをめぐる裏金事件だ。自民党議員の私設秘書が語る。 「予想以上に逆風が吹いた。自民が圧倒的に強い群馬でこの結果なのだから、のちの衆院選はどうなるのか。もう岸田首相では選挙は戦えない」 裏金問題が出てしばらくしても、党内は静観ムードだった。それは 「ほかにめぼしい候補者がいないらから」(同・私設秘書) だったが、ここにきて急浮上しているのが、上川陽子外務大臣だ。 同氏をめぐっては、麻生太郎副総裁が先月行った公演で 「このオバサンやるねぇ」 「そんなに美しい方とは言わんけれども」 と放言し大炎上。当の上川氏は 「世の中には、さまざまな意見や考え方がある」 と述べるにとどめた。 その舞台裏について政界関係者は 「自民党の各派閥が解散、ないし規模縮小するなかで、麻生氏率いる志公会は衆参議員72人(’23年12月時点)を有する最大勢力。麻生氏は派閥解散を考えておらず、党内では隠然たる力を持つ。上川氏はそれらを加味して、発言をいなしたのだろう」 という。 その麻生氏の「オバサン」発言だが、別の見方をする人も多い。 4日放送の『ビートたけしのTVタックル』(テレビ朝日系)で、元衆院議員の宮崎謙介氏は 「次は岸田さんじゃなくて『上川だぞ』って。俺がこういう発言をすれば、炎上すれば上川に注目が集まって、総裁選の土俵に上川が乗るってところまで考えてやっている」 と持論を展開した。 さすがに“失言も計算”という考えには共演者からも異論が飛んでいたが、“上川推し”については、元宮崎県知事の東国原英夫氏も 「上川さんに対するほめ方。これは明らかに『次の総理は上川だぞ』ということを宣言していますから。つまり麻生派は次は上川を推すぞと。そのシグナル」 と同調した。 昨年時点で上川氏の名前を出していたのは、元自民党政調会長の亀井静香氏だ。 昨年12月に放送されたMBSテレビ『よんチャンTV』で、「次のリーダーは誰か?」と問われた際、次のように断言している。 「見てなさい、俺の予測は当たるから。自民党は女性の党首でないと選挙できない。目先を変えてね、女性を代表にするとね、支持率は上がるよ。 見てなさい。野党がダメだから、自然とそうなるんです。見てろよ、なるから。上川か高市(早苗)かどっちかが(総裁に)なるよ」 上川氏は実務型の政治家で語学も堪能。3回の法務大臣経験があり、’18年7月には地下鉄サリン事件などを起こしたオウム真理教元代表・麻原彰晃ら教団元幹部7人の死刑執行を認めた。 「麻原の死刑執行によって上川さんは、生涯にわたり身辺警護のSPが付くことになった。私生活に支障をきたしかねない役目を務めたことは素直に評価していい」(スポーツ紙記者) と話す。永田町関係者は 「亀井氏の言う通り、ここから挽回するには『初の女性総理しかない』というシナリオは描かれている。補足をすれば、上川氏、高市氏のほかに小池百合子都知事の名前も出ている。鞍替えで国政復帰ということなのだろう」 と明かす。 “一寸先は闇”といわれる永田町。果たして、初の女性総理誕生はすぐそこに迫っているのか――。
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