創部126年目で初の高校野球九州地区大会の切符、福岡県みやこ町の育徳館「がむしゃらに泥臭く」
創部126年目で初めて高校野球九州地区大会への切符をつかんだ。1758年に開設された小倉藩校の流れをくむ福岡県みやこ町の育徳館。県内では最古の歴史がある公立校だ。 【表】中国地区高校野球組み合わせ
秋季九州地区大会に福岡県から出場できるのは2校。命運がかかった12日の準決勝で、育徳館は東福岡と当たった。
4点を追う七回に本塁打などで7点を挙げて試合をひっくり返したが、八回に追いつかれ、九回に1点を勝ち越された。それでもその裏、荒津星瑛選手(2年)の2点二塁打で逆転サヨナラ勝ちした。
小倉高出身で独立リーグの経験もある井生広大監督(33)は「あんなにやってくれると思わなかった」と選手たちをたたえ、この先も「がむしゃらに、泥臭く。受けに回らず、攻めていく」と語った。
地区大会の結果は、来春の甲子園出場の参考資料となる。エースの島汰唯也投手(2年)は「先のことを考えないで1勝1勝、頑張っていきたい」。春夏を通じて甲子園の土を踏んだことがない育徳館。旋風を起こせるか。(久保山健)