伝統工芸の技を活かしたアパレル・ホームアイテムを提案する「ツムギラボ」/愛知
名古屋のアパレルメーカーが7月、地元の伝統工芸の技を取り入れたアイテムを発信するブランド、「ツムギラボ」を立ち上げた。ファストファッションが席巻する時代に、長く愛される価値ある商品の提案を目指している。 「ツムギラボ」を主宰するのは、名古屋で明治9年から繊維製品の製造・販売を手掛ける谷健株式会社の6代目で、取締役の谷 佳津臣さん。昨年秋に有松絞職人と出会ったことをきっかけに、伝統工芸の魅力とそれを継続する重要性に気付き、同ブランドを立ち上げた。 ブランドのコンセプトは“日本の伝統工芸や一点一点の手仕事から、一筋の糸を紡ぎだすように、一つ一つことばを紡ぎだすように、一人一人と縁を紡ぐように、コツコツと永く価値を創る取り組み”。「気軽に手に入れられる一方で、簡単に使い捨てられていく“消耗品”のような製品に疑問を感じていた」という谷さん。有松絞りのほか、名古屋友禅や名古屋黒紋付染など伝統工芸の技を取り入れた商品の企画、販売をスタートした。
今年7月に発売された最初のアイテムは、有松絞りの技法「竜巻絞り」で全面を染めたシングルシーツ。谷さん自身も使用しており、「麻100%で肌触りが良く、ベタつくこともないので驚くほど快適に過ごせる」とか。
現在手掛けているアイテムではシャツが中心で、メンズシャツがやや多め。価格帯は1万~1万5000円程度。商品の一部は同ブランドホームページで見ることができる。商品の購入は、Amazonまたはツムギラボへ。