ＳＡＰ、クラウド売上高が前年比25％増－ＡＩで顧客取り込み図る
（ブルームバーグ）： 欧州最大のソフトウエア会社、独ＳＡＰの７－９月（第３四半期）のクラウド部門売上高は前年同期比25％増加した。人工知能（ＡＩ）ツールと分析の提供を約束することで、顧客を従来のローカルシステムから移行させる取り組みを進めた。
21日の発表によると、クラウド部門売上高は43億5000万ユーロ（約7090億円）と、アナリスト予想とほぼ一致した。向こう１年間に計上される売上高を反映するクラウド受注残高は、25％増の154億ユーロとなった。
ドイツの2024年の国内総生産（ＧＤＰ）が２年連続で減少すると予想されるなど、国内経済が停滞しているにもかかわらず、ＳＡＰは好調を維持している。顧客がクラウドに移行する中、同社は法人ユーザー向けサービスを強化している。
同社は24年通期の一部の財務指標見通しを上方修正。フリーキャッシュフロー見通しは35億－40億ユーロと、従来予想の約35億ユーロから引き上げた。一方、クラウド部門売上高見通しは為替変動の影響を除くベースで24－27％増の170億－173億ユーロに維持した。
原題：SAP Cloud Sales Jump as Software Giant Lures Clients With AI (2)（抜粋）
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Christina Kyriasoglou
