ヘンリー王子、警護を求める裁判でテイラー・スウィフトまで持ち出す 「政府方針の矛盾を表している」
英国王室を離脱したとき、英国内で警察から警護を受ける対象から外されたヘンリー王子とメーガン妃。王子はその決定に猛抗議。警察の警護がなくては家族で英国に帰国することができないとして、内務省に対して見直しを求めて裁判を起こしている。その訴訟で、自分の主張が正しいことを示す根拠にテイラー・スウィフトを持ち出そうとしているという。関係者が雑誌『ピープル』に証言している。 【写真】ヘンリー王子の人生いろいろアルバム。赤ちゃん時代からナイスミドルまで
王子が使おうとしているのはテイラーのコンサート会場を狙ったテロ計画にまつわる警察対応。今年8月、ワールドツアー「The Eras」のオーストリア公演の会場でテロを起こすことを計画していたとして、2人の男が逮捕された。これを受けて主催者は3日間にわたるオーストリアでの公演をすべて中止にすることを発表した。
その後テイラーは次の公演地である英国に移動したが、英国政府はオーストリアでの事件を考慮。会場のウェンブリースタジアムに向かうテイラーに警察の警護をつけた。王子はこれが警察のポリシーの一貫性のなさを証明するものだと考えているという。
王子の関係者曰く「テイラーに武装した警察の警護をつけるという政府の決定は、警護をつけるかどうかを決める方法に大きな矛盾があることを浮き彫りにしている。プロセスの透明性と一貫性に疑問を投げかけている」「王子は他の人たちとまったく違う扱いを受けている」と雑誌『ピープル』にコメント。つまりテイラーは護衛を受けられたのに、王子が受けられないのはおかしいと不満を漏らしている。「公共の安全と警備のリソースが必ず公平に使われるよう、警護するかどうかを決めるアプローチが体系的で透明性のあるものにしなくてはならない。この事例はその必要性を示している」とも。ちなみに警察は以前、警護を決める方針について声明を発表。「私たちは脅威と危険性、危害を徹底的に評価し、それぞれの場合の状況に基づいて意思決定している」と説明していた。
王子は今年4月にこの警察警護を求める裁判で一度敗訴しているが、すぐに控訴。絶対に譲らない姿勢を示している。審理が始まるのは2025年春。テイラーまで持ち出した王子の主張を裁判所がどう取り扱うのか、イギリスマスコミが注目している。