阪神の見過ごせない失点…サンタナに三盗と浅い中飛でタッチアップ許す 安藤統男氏「あまりに無警戒」
◆JERA セ・リーグ 阪神5―4ヤクルト(27日・甲子園) 阪神は本来の戦い方で逆転勝ちしたとはいえ、2回無死二塁からの失点シーンは見過ごせない。先発の大竹が二走・サンタナに三盗を許した。確かにサンタナは足のある選手ではないが、大竹は二塁方向を見ることなく、右足をゆっくり上げて打者に対峙(たいじ)していた。 あの場面、けん制球を投げる必要はないにしても、走者を目でけん制しないといけなかった。二遊間も投手に「こっちを見ろよ」と声を掛けないといけない。あまりに無警戒だったから、スタートを切らせてしまった。それが、続く山田の中犠飛につながった。加えて、これも浅い飛球で、中堅・近本の捕球体勢や中継プレーの動きから察するに「サンタナはタッチアップをしないだろう」と油断していなかったか、気掛かりだ。 阪神は守り勝つチーム。だから、打線が本調子ではない状況でも首位にいる。当たり前のことを当たり前にやっていくことが重要だ。(スポーツ報知評論家)
報知新聞社