ソフトバンク甲斐が戦友から先制弾「感慨深いものある」
ソフトバンク10-1DeNA(7日、横浜) 胸に渦巻く感情をバットにぶつけた。ソフトバンクの甲斐拓也が二回、先制の2号3ランを放った。対峙(たいじ)したのは、昨季まで10年間ともにプレーした森唯斗。内角直球を左翼席へ運ぶと静かにダイヤモンドを回り、「最高の結果になってよかった」と振り返った。 【別カット】二回、甲斐が左越えに先制3ランを放つ かつて守護神も務めた右腕とは、正捕手として幾度となくバッテリーを組んできた。戦力外通告を受け、今季から新天地で腕を振ることになった戦友との真剣勝負。「いい投手というのは十分わかっている。とにかく割り切って勝負にいった」と集中し、4月28日以来のアーチを描いた。 これを呼び水に、前日零封された打線は計15安打10得点。「森さんの涙も見てきたし、お互いいろんなことを乗り越えてきた。感慨深いものはある」と甲斐。成長を示すフルスイングでチームを大勝へ導いた。(川峯千尋)