味良し!香り良し!…かつお節全国コンで鹿児島4業者が最高賞 最高値は坂井商店、通常相場の9倍2万8000円で落札 指宿市で全国鰹節類品評会・即売会
全国鰹(かつお)節類品評会・即売会が16、17日、指宿市で開かれ、最高賞の農林水産大臣賞に坂井商店(指宿市山川)など鹿児島県内4業者の5点が選ばれた。同商店のかつお本節は、キロ単価で当日最高値となる通常相場約9倍の2万8000円で落札された。 【写真】〈別カット〉かつお節を入札する業者=17日、指宿市役所山川庁舎
日本鰹節協会の主催で4年に一度開かれる。新型コロナウイルス下の中止もあり、指宿市での開催は2008年以来16年ぶり。 品評会には、鹿児島(指宿市山川、枕崎市)、静岡県、高知県の4産地から26業者が参加。計53点(約4600キロ)が出品され、味や香り、乾燥度などを競った。審査委員長を務めた東京海洋大学の和田俊名誉教授は「全体的に高品質。これまでの技術を引き継ぎ、丁寧に仕上げられていた」と講評した。 坂井商店の坂井弘明社長(55)は「原材料のカツオの鮮度などを吟味し、従業員も心を込めて作った。久しぶりの地元開催が生産者の励みになれば」と話した。同商店のかつお本節は、にんべん(東京)が落札。同商店は荒本節でも農水大臣賞に選ばれた。 他の農水大臣賞は次の通り。 尾辻鰹節商店(枕崎市)田中鰹節店(同)山崎鰹節商店(同)
南日本新聞 | 鹿児島