KADOKAWA株が大幅下落、9%安の2851円 ニコニコ動画の「復旧に時間」懸念
17日の東京株式市場で、出版大手のKADOKAWA株が大幅反落した。終値は前週末比293円50銭(9・3%)安の2851円50銭だった。14日に、グループ全体で発生しているシステム障害によって、動画配信サイト「ニコニコ動画」の復旧に「1カ月以上かかる見込み」だと発表したことなどが嫌気された。 【一覧で見る】KADOKAWAグループのサービスで発生した主な障害 8日未明にグループ会社の複数のサーバーがサイバー攻撃を受けた問題で、KADOKAWAとニコニコ動画を運営するドワンゴは、サイバー攻撃はデータを暗号化する「ランサムウェア」を含む大規模なものだったことが確認されたと発表。影響はニコニコ動画の他、出版事業やオンラインショッピングサイト、同グループ内の経理システムにもおよび、業績を下押しすることが懸念されている。 KADOKAWAの発表によると、8日午前3時半ごろ、グループのデータセンターの複数のサーバーにアクセスできない障害が発生し、社内調査でニコニコ動画などのサービス群を標的とした大規模なサイバー攻撃を受けていたことが判明。データ保全のためサーバーをシャットダウンする緊急措置を取った。