【ソフトバンク】17安打10得点で貯金28!山川、近藤に先制弾の栗原陵矢も打点王争い参戦!
<日本ハム3-10ソフトバンク>◇30日◇エスコンフィールド ソフトバンクが日本ハムに3連勝し、今季7度目の同一カード3連勝で貯金を今季最多の28に増やした。栗原陵矢内野手(27)が、4戦ぶりの7号先制ソロで打線に着火。17安打10得点の大勝だった。「新3番」の1発で「打点王」争いも激化。リーグトップ49打点の山川穂高内野手(32)、2位47打点の近藤健介外野手(30)に、栗原も3位44打点と肉薄。ホークス「新クリーンアップ」の破壊力が、首位独走にさらに勢いをつける。 ◇ ◇ ◇ 「新3番」の1発は、大勝への号砲となった。4回。先頭で打席に入った栗原は、初球を迷わず振り抜いた。日本ハム先発加藤貴のチェンジアップ。打球は右中間スタンドに突き刺さる先制の7号ソロとなった。 「うまく反応して、いい体の回転で打つことができました」。初回の初打席はフォークに空振り三振。試合前の練習から手の力を抜いて力感なく振ると意識し、打撃修正に取り組んだ成果が2打席目で出た。「自分が狙ったボールが来たときに手に力が入ってしまって。バットが出てこないという状況が多かったので。うまく回れたと思います」と納得の一打となった。 柳田の離脱で6月から「3番」に座る。山川、近藤との「新クリーンアップ」を形成し、打点も44に伸ばした。「柳田さんの穴は埋められない」と謙遜するが、与えられた役割はしっかり果たす。49打点でリーグトップを走る山川に5差。5番近藤も8回に適時二塁打を放って47打点。文字通り「クリーンアップ」3人の激烈な打点王争いが、チーム得点力増の相乗効果を生む。「打点は自分1人じゃどうこうできない。そこはチームに感謝したいです。打点もそうですけど、後ろにあんなすごいバッターがいるので。今は打点より、つなぐ意識のほうが強いかなと思います」。栗原は口元を引き締める。 終盤8、9回に打線は計8得点を挙げ、今季6度目の2ケタ得点と爆発した。大差をつけても、攻撃の手は緩めない。小久保監督も「点差は関係ない。チームの決めごとなので。チームの決めごとをやっています」とサラリ。交流戦を挟んだ6月は17勝5敗1分け。主砲柳田の不在も全く感じさせない快進撃を続ける。いよいよシーズンも折り返し。強力打線はさらに破壊力を増して、夏本番に突入する。【佐竹英治】 ▼近藤(8回無死一塁から左翼線へ適時二塁打を放ち)「うまくフェアゾーンに入れることができました。(代走の)理貢(緒方)がホームまでよく走ってくれました」 ▼野村勇(9回代打で中前適時打)「とにかく積極的に思い切ってスイングをしようと思った。1軍に合流してチャンスをもらって、結果を出すことができてよかった」