世界同時多発サイバー攻撃 犯罪?テロ?国家が仕掛けたサイバー戦なのか
国家としての対応にとっての課題は何か ── 他国に依存しない独自の情報力保有
Attributionが重要になることは以前からもいってきましたが、これら対抗措置を採る際に、「攻撃者の特定」が、国際法上の権利として対抗措置を採るのか、国内法の適用により懲罰的な対抗措置を採るかの前提条件・根拠になります。 このため、情報力を日本独自に保有しておくことが、他国に依存せずに自主的かつ迅速に判断していくためには重要なことです。 もう一つの課題は、縦割り組織の弊害を克服することです。対抗措置を採るには、その効果が有効な間に執行しなければなりません。時間のファクターが大きな要因となります。効果は小さくても迅速に行動しなければならない場合もあります。時間をかけて外国等と調整しながら効果の大きなものを仕掛ける場合もあります。いずれにせよ、横断的な情報共有と調整のメカニズムが大切です。