２位に浮上し１８番のフェアウェイをゆう然と歩く鈴木愛（撮影・開出牧）

　「女子ゴルフ・フジサンケイ・レディース・第２日」（２０日、川奈ホテルＧＣ富士Ｃ＝パー７１） 【写真】豪快なボディーターン　ティーショットを放つ鈴木愛 　３５位から出た鈴木愛（２９）＝セールスフォース＝が６バーディー、ボギーなしの６５をマーク。野沢真央と並ぶ通算５アンダーで、首位と３打差の２位に急浮上した。通算８アンダーで単独首位を守った竹田麗央の２週連続Ｖ阻止に意欲を示した。４打差の４位に尾関彩美悠、小林光希が続き、前年大会を制した神谷そらは２アンダーの１１位につけた。 　前週は悔しい２位に終わった鈴木がリベンジに燃えている。ボギーなしの６５で猛チャージをかけ、今週も竹田と優勝を争う構図に。「２週連続（優勝）はなるべく阻止したい」と話した。 　１９年は２位、１７年は３位と川奈との相性は悪くない。この日もピンチはパーオンできなかった８番だけ。終盤まで集中力を保ち、難度の高い上がり４ホールで３バーディー。１５、１８番の４メートルを沈めるなどパター巧者らしく、芝目の強い高麗芝のグリーンも苦にしなかった。 　２週連続で初優勝が続き、ツアーでは若い選手の台頭が続く。「同じ選手ばかり勝つのは面白くないじゃないですか」と鈴木。来月で３０歳になる強き女王のプライドにかけて、新進気鋭の若手の壁になってみせる。