Snow Manが受け継ぐ“国民的アイドル”の地位 お茶の間層からの支持を確固たるものに
Snow Manの11枚目のシングル『BREAKOUT / 君は僕のもの』発売まで1週間を切った。今回は「BREAKOUT」がラウール主演映画『赤羽骨子のボディガード』主題歌、「君は僕のもの」が渡辺翔太と中村アンがW主演を務めるドラマ『青島くんはいじわる』(テレビ朝日系)の主題歌。メンバー主演作品のタイアップで両A面が飾られている、グループにとっても渾身の一作である。VFXを用いて9人をヒーロー化した演出が目を引くハードなダンスナンバー「BREAKOUT」と、リアルなSNSの先に広がるメンバーたちの休日を映すかのような「君は僕のもの」、MV公開時にもそれぞれ大きな話題を集めた。コンセプチュアルな世界観を乗りこなす表現力、飾り気のないリラックスした素の表情、どちらも大きな武器であるSnow Manというグループの幅を見せる2曲が揃っている。リリースごとに売上数字でも大きなインパクトを残してきた彼らだけに、今作もどこまで記録を伸ばせるかは気になるところだ。 【写真】二宮和也を囲むウマ耳をつけたSnow Manたち チームとしても、プロモーションにはさらに力が入っているように見える。というのも、リリースプロモーションと重なっている7月期、渡辺以外にも目黒蓮(『海のはじまり』/フジテレビ系)、向井康二(『マウンテンドクター』/フジテレビ系)、阿部亮平(『GO HOME~警視庁身元不明人相談室~』/日本テレビ系)の3名が連続ドラマに出演中。ドラマのプロモーションと併せてバラエティ番組に続々出演、その他のメンバーも個人で特番・レギュラー問わずテレビに出ずっぱりの状態だ(各リリースで恒例となりつつある雑誌の“表紙祭”も)。『27時間テレビ』(フジテレビ系)に至ってはラウール、向井、阿部、目黒、佐久間大介が出演し、各コーナーを大いに盛り上げた。そこで感じるのは、Snow Manというグループのお茶の間層からの支持が確固たるものになっているということ。老若男女多くの人が認知でき、彼らが出演しているから観たいと思わせる訴求力がある。そして、番組のなかでしっかり存在感を示して盛り上げることができる。そういった“テレビスター”に求められる条件をグループ、さらには個人が備えているというのは、現在のSnow Manの強みにもなっているだろう。 彼らのお茶の間層からの支持の確立をさらに裏付けるのは、視聴者参加型企画の増加だ。グループの冠番組『それSnow Manにやらせて下さい』(TBS系)での街ロケの増加はもちろん、6月28日、7月5日放送回では嵐やV6といった先輩グループが作り上げてきた伝説のバラエティ番組『ひみつの嵐ちゃん!』『学校へ行こう!』(いずれもTBS系)の名物企画を復活させることに挑戦。特にお題に当てはまるメンバーを街行く人に選んでもらう「ランキングダービー」は、メンバーの顔と名前が一致している以上に、どのようなイメージのあるメンバーかを理解している必要がある企画だ。国民的アイドルとして君臨した嵐だからこそ成立していた企画にSnow Manが挑戦したというのは、大きな意義があったように思う。