スバル「BRZ」発売開始。標準グレードが247.8万円で入手できたボクサーエンジンのFRライトウェイトスポーツ【今日は何の日?3月28日】
兄弟車トヨタ86との違いはフロントマスクとチューニング
1ヵ月遅れでデビューした兄弟車のトヨタ86は、BRZと大きな違いは見られないが、内外装とチューニングに若干の差異がある。 見た目の大きな違いは、フロントグリルの形状。BRZは、スバルの特徴である逆台形のグリルとヘッドランプを囲むように配置された、コの字型車幅灯で全体的にソフトなイメージ。対するトヨタ86のグリルは、台形で一直線に配置した車幅灯はスポーティなイメージが特徴で、その他にもバンパーやリアコンビランプなど細部に違いが見られた。 走行性能については、BRZは後輪のサスペンションが柔らかめに設計され、安全性を高めて安定した走行を重視し、誰でも安心して運転が楽しめるように設定。一方のトヨタ86は、機敏なハンドリングによってFRらしい走りを楽しむ設定となっている。 車両価格については、トヨタ86の標準グレードが241万円(6MT)/248万円(6AT)で、BRZよりわずかに低い設定となっており、もちろんトヨタ86も納車待ちがでるほどの人気を獲得したことは言うまでもない。 BRZと86はデビュー当初の勢いはなくなったものの、正常進化を続けながらコンスタントに人気をキープし、2021年の2代目の誕生に漕ぎつけた。スポーツカー冬の時代、単発で終わりやすい新規のスポーツカーが10年以上存続できたのは、ある意味凄いこと。マツダのロードスターのように長く愛され続ける存在になって欲しいものだ。 毎日が何かの記念日。今日がなにかの記念日になるかもしれない。
竹村 純