快音を残し、打球は虎党の待つ右翼席に突き刺さった。 阪神の近本が決勝2ラン。大型連休初日に42588人がスタンドを埋めた本拠地で逆転劇を演じ、「勝ち切れたことでチーム力も上がっていくし、流れに乗れると思う」とうなずいた。 【写真特集】阪神タイガース 18年ぶりセ・リーグ優勝 1点を追う五回1死二塁。変化球3球で追い込まれたが、「違う球だったら三振でいい。それしか狙っていなかった」という高めの150キロを迷いなく振り抜いた。価値ある一発は甲子園では1年ぶりのアーチとなり、「1年に1本打てたらいい」と笑った。 連勝が7で止まった前夜の試合後、野手がミーティングを行った。岡田監督は打ち取られ方の悪さに言及し、「あしたまでに切り替えて考えろ」。その言葉に選手が応え、指揮官は「（同じ）打ち取られ方をしないように。一番典型的なのは近本の本塁打だった」と殊勲の一打をたたえた。 連敗を免れて貯金を4とし、首位の座をがっちり守った。「あしたからもチーム全員で戦っていく」とお立ち台で誓った近本。頼れる1番がチームをさらに上昇気流に乗せそうだ。
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