ChatGPTが「長期記憶」を実験中。ユーザーに対する、さらなる最適化実現へ
ChatGPTは近い将来、あなたが話したことを記憶するようになるかもしれません。 OpenAIは2024年2月に、AIチャットボットのための「長期」記憶を実験していると発表しました。 この機能は現在、少数のChatGPTユーザーしか利用できないものの、OpenAIによれば、「どのような方法で会議メモを要約することを好むか」や「ユーザーが経営している店のこと」などを記憶できるようになるそうです。 そして、これらの情報を活用することで、ユーザーから特定の質問に対して、より良い回答ができるようになるといいます。
ユーザー側の判断で管理ができる
この新機能の良い点は、OpenAIがユーザーの手に多くのコントロールを委ねていることです。 ChatGPTのパーソナライゼーション設定は、Settings(設定) > Personalization(パーソナライゼーション) > Memory(記憶)ページから管理できます。 オフにすると、ChatGPTはあなたが記憶しないように指示したことを記憶しません。また、特定の記憶を表示・削除したり、一括で消去することもできます。 OpenAIによると、この機能の目標は、ChatGPTの記憶を特定の会話にリンクさせることなく、あなたのやりとりと共に進化させることだそうです。 また、古いチャットを削除しても、ChatGPTの記憶は消えないので、チャットを整理しておきたい人にとっても好都合。 「記憶機能がオンになっているのが好きだけど、ChatGPTとの会話は何も記録したくない」という人は、OpenAIが「一時チャット」と呼んでいる、シークレットウィンドウのようなものを使うこともできます。 このチャットは履歴に残りませんし、メモリも使いませんし、OpenAIのモデルのトレーニングにも使われません。 また、ChatGPTの記憶をさらにカスタマイズすることも可能。「どの程度あなたのことを知っていてほしいか?」「どのように応答してほしいか?」といったカスタム指示を設定できます。 OpenAIは、「プライバシーと安全基準をChatGPTの進歩に追いつかせる方法として、これらのコントロールをユーザーに提供している」と述べています。 しかし、たくさんあるChatGPTプラグインについては、注意が必要。それらは「ユーザー情報がどのように使用されるか」に、影響を与える可能性があります。 Source: OpenAI
ライフハッカー・ジャパン編集部