スペックの高さなら佐々木、タフネスなら高橋光、平良や高橋宏にもチャンスあり?...2024年の沢村賞候補7人をピックアップ<SLUGGER>
●宮城大弥(オリックス) 2023年成績:22試合 3完投 146.2回 10勝4敗 防御率2.27 122奪三振 【タフネス】★★★☆ 【奪三振能力】★★☆☆ 【安定度】★★★★ 【伸びしろ】★★☆☆ 安定度にかけてはこの宮城の右に出る者はそういない。過去3年続けて2ケタ勝利を挙げ、2021年と昨季は防御率リーグトップ3以内。昨季まではチームメイトだった山本の影に隠れていた部分もあったが、今季からは押しも押されぬエースとして期待される。昨季は3完投をいずれも完封で記録するなど耐久性も十分で、イニング数がさらに増えても不思議はない。東と同じく、奪三振能力をいかに高めるかがカギになりそうだ。 ●平良海馬(西武) 2023年成績:23試合 0完投 150.0回 11勝7敗 防御率2.40 153奪三振 【タフネス】★★★☆ 【奪三振能力】★★★★ 【安定度】★★★☆ 【伸びしろ】★★★☆ リリーフから先発に転向した昨季は見事な好成績を残した。11勝、防御率2.40はもちろん、23先発で18回クオリティ・スタートを記録し、150.0イニングで153三振を奪うなど、沢村賞選考委員が重視する項目でも軒並み優れた数値を残している。向上心が非常に旺盛で、「(自分には)外角低めのストレート、あれ意味ないです」と語る求道者。昨季は一つもなかった完投数がネックになるが、そこさえクリアできれば沢村賞受賞の可能性は十分ある。 ●髙橋宏斗(中日) 2023年成績:25試合 1完投 146.0回 7勝11敗 防御率2.53 145奪三振 【タフネス】★★☆☆ 【奪三振能力】★★★☆ 【安定度】★★☆☆ 【伸びしろ】★★★★ 山本に心酔していることでも知られる竜の次世代エースは、2年続けて負け越してはいるものの、防御率はいずれも2.50前後と実力はすでに十分。150キロ台中盤のストレートとスプリットは一級品で、イニング数も着実に積み上げている。オープン戦の不調で今季開幕は二軍スタートとなったが、昨季の山本は23先発で沢村賞を手にしており、まだ挽回のチャンスは十分。今季が無理だとしても、今後数年の間に投手最高の栄誉を手にする可能性は高いのではないか。 上記の7人以外にも、山下舜平大(オリックス)、戸郷翔征(巨人)、今井達也(西武)ら沢村賞候補は数多くいる。新たに“球界最強投手”に名乗りを上げるのは一体誰になるだろうか? 構成●SLUGGER編集部
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