「私のことは見た瞬間にNGを出したんでしょうね」。お見合いで年収1500万エリートを振った彼女が「即お断り」。その「真っ当な理由」とは?
お見合いをしても、“交際希望”をもらえず、通過率が悪い。そんな人たちは、お見合いでの言動に問題がある。 仲人として婚活現場に関わる筆者が、婚活者に焦点を当てて、苦労や成功体験をリアルな声とともにお届けしていく連載。今回は、“自分では気づいていない、お見合いのときの失礼な言動”について述べる。 【表で見る】気付かずやっていませんか?「お見合いで避けるべき言動」5つ ■条件とリアルな本人のギャップ お見合いは、それまでお互いのことを知らなかった男女が、サイトに登録されたプロフィールを見て、“この人なら、会ってみたい”と思い、申し込みをかけたり、申し込まれたお見合いを受諾したりする。
つまり、お見合いが成立した時点で、お互いに結婚相手の条件として“合格点”を出した人に会いに行くのだ。 条件では合格だったのに、お見合い後にお断りが来るのは、リアルな本人が不合格点だったからだ。 先日、かよこ(38歳、仮名)がお見合いしたのは、年収1500万円のエリート、さとる(42歳、仮名)だった。写真も好みのタイプだったので、かよこは、このお見合いにかなりの期待を抱いていた。 その日は、仕事を終えてからの夜のお見合いだった。
仕事が片付かず、思いのほか会社を出るのが遅くなってしまい、お見合いするティーラウンジには、ギリギリの到着になった。ティーラウンジに向かうと、入り口には、すでにさとるが立っていた。写真通りの素敵な男性だったので、心が躍った。 「はじめまして。さとるさんですよね」 さとるは、かよこを上から下までチラリと一瞥して、言った。 「席はすでに取ってあるので、行きましょう」 早めに来て席取りをしてくれていたようだ。かよこの中で、ますますさとるへの点数が上がった。
■「写真と印象が違いますね」 しかし、好印象を抱いたのはここまでで、座って飲み物を頼み、お見合いがスタートすると、さとるが言った。 「なんだか写真と印象が違いますね。あの写真はよく撮れている」 “実物は見劣りする”と言われたようで、がよこは少しムッとしたが、とにかく1時間は大人の対応で乗り切ろうと思った。 「早めに来てお席を取っておいてくださって、ありがとうございました」 「ここのティーラウンジは、夜景が見えるから夜は、混雑するんですよ。婚活をしていると、都内のホテルのティーラウンジにも詳しくなっていきますよね」