米FOXスポーツ、「これは本当に大ごとだ」ロッテの佐々木朗希への『ポスティング容認報道』あおるも「渡米を許すことはないだろう」と自ら打ち消す
米放送局FOXスポーツのベン・バーランダー・ホストは6日(日本時間7日)、自身のユーチューブチャンネル『フリッピンバッツ』を更新し、ロッテの佐々木朗希のメジャー移籍について「ポスティング容認」のニュースを伝えつつも「渡米を許すことはないだろう」と自ら打ち消した。 ユーチューブチャンネルでは「現在のオフシーズンで最大の話題となっている佐々木朗希、日本の絶対的なスーパースターで、FAになれば今オフでナンバーワンのFA投手。たったいま入ってきたニュースによれば、ロッテは佐々木朗希をポスティング移籍を容認する見込みだ。これは本当に大ごとだ」とあおった。 ただし、同ホストは「たったいま入ってきたニュース」の発信元は明かさなかった。また、佐々木が23歳、プロ通算で防御率2・02、414イニングで524奪三振を誇り、「対戦した打者は『大リーグに来れば、30球団中28球団でエースを張れる』と言う」証言を紹介。だが、同時にロッテにポスティングを思いとどまるよう説いた。 「私は『ブレーキを踏め』と言いたい。23歳という年齢のせいで状況は非常に複雑で、ロッテが今オフに佐々木をポスティングに掛るメリットは一切ない。戦力的にも契約的にも、手放す理由が一切ない。佐々木が25歳になるまで待てば、ロッテは50倍くらいのポスティング譲渡金を手に入れられるからだ。もしポスティングを容認するとすれば、理由は日本文化に象徴的な『リスペクト』によるものだろう」 最後に、同ホストは「以上の理由から、ポスティング容認との報道はあったが、それでもロッテが今オフに佐々木の渡米を許すことはないだろう。メジャー挑戦は早くても2年後だと思う」と予想した。 同ホストが挙げた「50倍」の論拠は、大谷翔平と山本由伸の契約による。大リーグの現行労使協定により、佐々木は2017年に23歳でメジャー挑戦した大谷と同様に「25歳未満の国際FA」と分類される。そのため、今オフに渡米した場合はマイナー契約に限定され、契約金も最大700万ドル(約10億8000万円)止まり。その場合、ロッテが手にするポスティング譲渡金は140万ドル(約2億2000万円)だ。 だが、25歳になる26年オフ以降ならば、契約金は青天井。具体例としては、23歳だった大谷はエンゼルスとの契約金が230万ドル(約3億5000万円)、年俸54万5000ドル(約8300万円)だった。一方で、25歳まで渡米を待った山本は昨年12月、ドジャースと投手史上最高額の12年3億2500万ドル(約501億円)で契約。オリックスもポスティング譲渡金で史上最高の5062万5000ドル(約78億円)を得た。 仮にロッテが同額の譲渡金を得るとすれば、これは前出の140万ドルの約36倍となる計算だ。
中日スポーツ