ダム湖に残る吊り橋の遺構 富山県の山中に眠る「利賀大橋」が歩んできた歴史とは
昭和12年に完成 「利賀大橋」が歩んできた歴史
江戸時代、この地域の交通の要所として「仙納原大橋」が架けられていましたが、昭和5年に小牧ダムが完成すると、ダムの湛水(たんすい)によって水没。代わりに「利賀大橋」が造られ、昭和12年に完成しました。 その「利賀大橋」は従来の歩道橋から車道橋へと変更したこともあり、生活道路・産業道路の両面で活躍。大雪や火災に見舞われるたびに修復され使用されていました。 しかし、迂回路の誕生や橋を利用していた集落の廃村などにより、昭和30年代後半頃から次第に使われなくなりました。撤去される直前の橋は、タイヤの通る板のみなど最低限の整備しかされていなかったと推測されます。 平成に入ると吊り橋のワイヤーも取り外され、今は主塔だけが当時の面影を残しています。平成30年、新しく「利賀大橋」が上流に架け替えられ、新たなシンボルとなっています。 2月6日(火)午後11時56分放送 CBCテレビ「道との遭遇」より
CBCテレビ