68歳でスノボ検定1級に合格 5年前からの挑戦実り、スキー1級との「二刀流」に
広島県安芸高田市吉田町の公認心理師、水田隆憲さん(68)が念願のスノーボード検定1級に合格した。既にスキー1級を持ち、「二刀流」に。「何歳になっても挑戦心は大切」とほほ笑む。多様な競技に親しむマルチスポーツを実践しており、研究テーマの豊かに生きる「ウエルネス」に通じるとアピールする。 【画像】四季を通して多彩なスポーツに親しむ水田さん 1月28日にめがひらスキー場(同県廿日市市)であった全日本スキー連盟の検定を受検。2009年に2級を取得し、5年前から1級に挑んでいた。受検者は20~30代が中心で「検定員にも覚えられて」と笑うが、ボード操作やスピード感などの評価項目をクリアした。 水田さんは中学生でスキーの楽しさを知り、20代でスキー1級を取得。3人の子どもにも教えて、長男(35)は中学2年で、長女(38)と次女(32)も高校時代に1級を取った。社会に送り出し、自らは「本格的にスノボーを始めた」という。 高校球児で、元広島YMCAの職員。1980年代に研修で北米やカナダを訪ね、人生を豊かに生きるウエルネスの考え方や高齢者問題を学んだ。その経験を基に2002年に退職後は心理学の面からも研究を続け、スクールカウンセラーを担い、企業研修や講演活動にも力を注ぐ。 水田さんによると、ウエルネス実現に重要なのは「運動」「楽しむ」など6領域のバランスで、「マルチスポーツが有効」と説く。子どもの頃から取り組むことで運動能力や自己肯定感が高まり、「社会人や高齢者になっても運動習慣が備わり、生涯スポーツの選択肢も広がる。結果として生きがいにつながります」。 「研究者であり実践者であり続けたい」と語る水田さん。冬以外も野球やウインドサーフィン、水泳、ゴルフ、ボウリング…。春先からは硬式テニスを楽しむといい「まだまだ上達したい」。意欲は尽きない。
中国新聞社