川島明「ラヴィット!」打ち切り説も何のその 朝から笑える独自路線に社会と時代がすり寄って来た?
麒麟・川島明(45=写真)がMCを務める朝の情報バラエティー番組「ラヴィット!」(TBS系)。6日、タレントの小堺一機(68)が出演し、小堺の名前がXの話題ワードにランクインした。この日は番組内で、1991年から2015年まで小堺が司会を務めた「ライオンのごきげんよう」(フジテレビ系)で名物企画だった“サイコロトーク”を再現。視聴者からは《懐かしい》の声が続出した。 【写真】麒麟・川島の相方 田村の兄に「ラヴィット!」の感想聞く 「企画内容や出演タレントの名前がたびたび話題ワードに入る『ラヴィット!』。熱心なファンをしっかりと掴んでいる印象です。ただ、視聴率は2021年の開始直後よりは上がっていますが、芳しいとまでは言えません。そのせいか放送スタート直後から定期的に《打ち切り終了間近か?》なんてネットニュースになってしまう。つい先月も《来春で打ち切りの噂が民放各局に出回っている》という内容がニュースになっていました」(在京キー局関係者) 「ラヴィット!」は2021年3月に放送スタート。「日本でいちばん明るい朝番組」をコンセプトに、「ラヴィットファミリー」と称される芸人たちが数多く出演し、ゲームやトークが展開される。そのせいか、当初は《うるさい》《朝から騒々しい》なんて視聴者の厳しい意見も多かった。 「でもよく考えたら、朝から笑いをもらえるって今のこのご時世、とてもありがたいことだと思うんです」と、芸能ライターのエリザベス松本氏はこう続ける。 「実際、私の周囲でも《最近、朝は『ラヴィット!』にチャンネルを合わせることが多い》という人が増えてきた。あまりにつらかったり怖くなったりするようなニュースばかりの毎日で、朝からわざわざそれらを目や耳にして心を不安でいっぱいになりたくない。私も含めて、そういう心理のようですね」 確かに、いかに大切なニュースでも、ひたすら暗い気分になりそうな内容は、わざわざ朝からテレビで見なくてもいい。スマホで軽くチェックぐらいで済ませたいという気分は、分からないでもない。 「それにMCの川島さんは番組スタート直後こそ《個性がない》なんて言われていましたが、今となれば安定感がありソツがないのは《さすが》でしょう。後輩芸人たちへのちょっと意地悪なツッコミが面白くって、いつも笑わせてもらっています。これから、という勢いある芸人さんたちを知ることができるのもいい」(前出のエリザベス松本氏) 笑えば免疫力が高まるというのは、知られた話。幸福感をもたらす「エンドルフィン」というホルモンが出るため、ストレス緩和にもなる。 「そういう意味では、朝から芸人さんたちが人々を笑わせようと奮闘する『ラヴィット!』は貴重な存在なのかも。番組がスタートした2021年よりも2024年の今のほうが国民の生活は厳しくなっています。意識しないと笑顔も出ない。だからこそ、何も考えずに笑えるこんな番組が朝にひとつぐらいあってもいいのではと思いますけどね」(テレビ誌ライター) そもそも、今や視聴率だけで人気度は図れない。「ラヴィット!」のTverお気に入り登録数は157万を超えている(11月7日現在)。 「報道色がない、速報性がないからこそ見逃し配信にも対応できる。アーカイブ性が高い方が強みになるし、収益にもつながりやすい。さらには音楽イベントや期間限定カフェを開催したりとファンサービスにも余念がありません。コロナ禍以降、むしろ社会や時代の方が『ラヴィット!』にすり寄って来ている感じすらしますね」(前出のテレビ誌ライター) 息苦しい時代の息抜き番組として、「ごきげんよう」のような長寿番組になる可能性もゼロじゃないかも? ◇ ◇ ◇ 川島の評価はうなぎ上りだが、相方の田村裕は……気になる人は以下の■関連記事「田村裕さんインタビュー」もどうぞ!