〈1.1大震災〉門前3小中学校、再開 輪島で初、再会に笑顔
能登半島地震の影響で休校が続いていた輪島市の全小中学校12校のうち、門前地区の3校が24日、学校を再開した。校舎は門前東小を使用し、同小と門前西小、門前中の計63人が登校した。児童生徒は「早くみんなと遊びたい」「友だちと会えるが楽しみ」と声を弾ませ、笑顔を広げた。 あられ交じりの雪が降る中、午前8時ごろから、児童生徒が徒歩や保護者の送迎などで登校した。校門に近づくと笑顔で駆け出す児童もおり、教諭と「おはようございます」と元気にあいさつを交わし、校舎に入った。 門前西小4年の高功之助君(9)は「友だちと会えるのが楽しみ。ドッジボールがしたい」と学校再開を喜んだ。いつもと違う学校に通うことに少し緊張するとしながらも「門前東小の子に友だちになろうと話し掛けたい」と声を弾ませた。 登校後は学校ごとに全校集会を実施。門前東小は避難所になっており、校舎利用のルールや地震、津波が起きた際の避難経路を確認した。その後、ゲームを交えた自己紹介やカウンセリング、レクリエーションなどが行われた。児童生徒が顔を合わせるのが目的で、通常の授業は行わなかった。当面は午前9時~正午に開校する。 門前東小の鰐渕夏以(わにぶちなつい)校長(59)は「子どもたちの元気な顔に教職員も元気をもらった。不安もあると思うのでまずは心のケアをしっかりしたい」と話した。 市によると、町野地区の町野小と東陽中は今月中から、町野小で学校を再開する。輪島地区の小中学校の再開のめどは立っていない。