〝祭り班〟集客狙いゲーム工夫 南小と大江中の「大江プロジェクト」 三重・松阪
7テーマで班分かれ探究学習 来月31日の八朔祭り ピンポン球〝的入れ〟で出店
三重県松阪市小片野町の市立南小学校(大瀧郁子校長、50人)の6年生7人と、同大江中学校(中村元亮校長、31人)の全校生徒は8日午前9時から同中で、小学6年から中学3年までの4学年38人が地域について、縦割り班に分かれてさまざまなテーマで探究する学習「大江プロジェクト」を行った。地元の祭りの集客アップに向けてゲームなどを催す班は、実際に試すなどして準備した。 同プロジェクトは、郷土の自然や歴史・文化、産業などについて研究テーマを決め、探究学習に取り組むとともに、学びの過程やその結果を発表する活動を通して、これからの社会に必要な力を身に付けることを目的に実施。本年度は5月から学習を始め、11月にまとめとして保護者や地域住民らに発表する。テーマは▶自然▶生物▶SDGs▶商業▶困り事▶特産物▶祭り――の七つで班ごとに課題を見つけて進めている。 うち、祭りをテーマにした班「フェスリーダーズ」5人(中学生3人、小学生2人)は大石町の大石不動院で約300年前から続く八朔(はっさく)まつりの運営を手伝い、一人でも多くの人に来場してもらうことを目標に活動。同班は昨年もこの祭りに関わり、その一環で〝射的の店〟を設けている。 今年は8月31日の祭り本番に向け「どこの祭りにもないゲームで集客しよう」と話し合った。結果、得点を書いた紙コップを並べて、そのコップにピンポン球を投げ入れて合計点数を競う「ピンポンカップイン」をすることに。 この日は、店頭に貼るポスター制作や、実際にゲームを試すなどして準備。生徒と児童たちは、ピンポン球を投げて上手にカップに入るとうれしそうに顔を見合わせていた。また、会場をにぎわすちょうちん作りや、花火を打ち上げるときに使う音楽も相談して決めた。 村田涼輔君(2年)は「チラシを作り、楽しい祭りだということをアピールして広げていきたい。また来たいなと思ってもらえるような祭りにしたい」と話した。