【速報】「また段々悪い顔になってきてるよ」無罪確定のプレサンス元社長国賠訴訟 異例の「取り調べの録音録画公開」巨額横領事件で検事を証人尋問 捜査の実態解明なるか「あなたは腹を切るとおっしゃっていたが?」山岸氏本人も詰問 “無罪判決は残念” との発言も
続く証人尋問で担当検事は… “無罪判決は非常に残念だった”
国側の代理人「机をたたいたのはなぜ?」 検事 「山岸さんの部下が詫びいれることなく平然としていました。ウソではないという弁解を重ねる態度だった。供述を改める態度はなく、取り調べに真摯に向き合っておらず、(自らが言っていることが)ウソということを認めてほしかった」 代理人「『検察なめんなよ』という発言はどういう趣旨だった?」 検事 「言い訳しようとしている場面が続いていました。私は命を懸けて取り調べをしている。こういう姿勢でやっているということを、本人に伝えたかった。取り調べに真摯に向き合ってほしく…」 山岸さん側の代理人「無罪判決を読んでどんな判決だと思いましたか?」 検事 「非常に残念な判決だと思いました」 代理人「どう残念だと思った?」 検事 「公判検事が立証してくれると思ったが、私が取り調べを担当した山岸さんの部下の供述の信用性を否定されたので、残念だと思いました」 代理人「あなたは山岸さんが本当は有罪だと思っているんですか?」 検事 「……それは立場上、お答えを差し控えさせていただきます」
山岸さん本人も何とか感情を抑え検事に詰問
尋問の終盤では山岸さん本人も、感情を何とか抑えながら強い口調で、検事に質問を投げかけました。 山岸氏「あなたは(捜査で)間違いがあれば、腹を切るとおっしゃっていましたね?間違いが起こってしまっているが?」 部下の取り調べを担当した検事「それぐらいの覚悟で全身全霊で取り調べに取り組んでいるということを…」
当時の主任検事らも証人として出廷へ
11日午後には、山岸忍さん自身の取り調べを担当した検事も出廷する予定です。この検事は、山岸さんから弁護人との面会内容を訊きだそうとしたり、「私がでも弁護士やったら、絶対黙秘なんか言わへん」など、取り調べで黙秘権を侵害するかのような発言をしたりしていました。 また、6月14日の証人尋問には、 ▽別の関係者に対し「山岸さんの関与を認めないと、自身が主導的な立場だったことになり量刑が重くなる」旨を伝え、山岸さん関与を認める供述を引き出した検事(ただしこの検事は、その関係者が供述の撤回を申し出たことを受け、「山岸さんの逮捕は待った方がいい」と当時の主任検事に進言した) ▽同検事の進言を受けたものの、「撤回前の供述のほうが信用できる」などと判断し、山岸さん逮捕を決断した主任検事 が出廷する予定です。