米大統領選の不確実性、金属相場の上昇抑制要因に-シティグループ
(ブルームバーグ): 11月の米大統領選をめぐる不透明感から金属相場は当面、大きく上昇しないだろうとシティグループはみている。選挙の不確実性が世界的なリスク選好に水を差すほか、中国で景気刺激策の先送りにつながる可能性があるためだという。
トム・マルキーン氏らアナリストはリポートで「米大統領選が終われば、米金融当局の利下げや中国のさらなる政策緩和、世界的な製造業景況感の好転が10-12月(第4四半期)終盤から2025年序盤にかけて、金属相場により前向きな材料になるだろう」と分析した。
中国の需要鈍化懸念や世界経済を巡る不安を背景に、銅やアルミニウムなどさまざまな金属がここ数カ月、低調に推移している。ゴールドマン・サックス・グループが今週、25年の銅相場見通しを約5000ドル下方修正したことで、商品全般に対する慎重な見方が強まった。
6日のロンドン金属取引所(LME)で銅相場はほぼ横ばいの1トン=9083ドル。週間では1.7%安で、2週連続の下落となる方向だ。
原題:Citi Says US Election Risk Will Keep Metals Contained for Now(抜粋)
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