電波を活用した新しい人工衛星「SAR衛星」の国際会議 JAXAの瀧口理事などが県庁を訪問【佐賀県】
サガテレビ
アジアで初めての開催です。電波を活用した新しい人工衛星についての国際会議が6日から嬉野市で始まり、NASAを始めとする宇宙開発の最前線に立つ技術者などが世界中から集まっています。 【JAXA 瀧口太理事】 「SAR衛星の技術は農業や森林の管理に役立てられるなど、活用できる分野が広がっていて、大きな可能性を秘めている」 6日から8日の3日間にわたり嬉野市で開かれるのは、アジア初開催となる“レーダ衛星”通称「SAR衛星」についての国際会議。 JAXAやNASAの宇宙開発の技術者など約70人が参加しています。 「SAR衛星」は従来の太陽光を必要とする衛星とは異なり、電波を活用する人工衛星で、夜間や悪天候でも地表などを観測できるとして、近年注目を集めています。 会議では、各国の宇宙機関が得たデータを共有するための取り決めなどについて議論を交わすいうことです。 これに先立ち、5日にJAXAの瀧口理事や、「SAR衛星」の開発の第一人者でNASAの研究所長をつとめていたチャールズ・エラチ博士など3人が県庁を訪ねました。 県は3年前にJAXAと地方創生に関する協定を結び、データ実証などで連携していて、3人はSAR衛星で撮影した“佐賀県の衛星画像”を山口知事に手渡しました。 【JAXA 瀧口太理事】 「災害前と災害後を見分けてどこがやっぱり崩れているのか(を衛星画像で確認し)そういった現場に早く一日でも早く行っていただければという思い(で研究を進めている)」 11月9日の土曜には、武雄市の県立宇宙科学館でチャールズ博士の講演などが予定されています。
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