センバツ2024 近江旋風、再び 楽しんで頂へ(その2止) /滋賀
昨秋の県大会は、準決勝でこの年のセンバツに出場した彦根総合に逆転勝ち。決勝の滋賀学園戦も先制を許したが、中盤以降に得点を重ねて逆転して粘りを見せた。興国(大阪)との近畿大会1回戦は、犠飛とスクイズで手堅く得点を奪い、エースの右腕・西山恒誠投手(2年)が相手打線を3安打に抑えて完封。2回戦の京都国際戦は0-1でサヨナラ負けしたが、攻めの投球を貫いた西山投手の好投が光った。 【写真で見る歓喜の瞬間】歴代のセンバツ覇者たち 投手陣は西山投手とともに昨夏の甲子園を経験した左腕・河越大輝(2年)、右腕・北川凌佑(同)両投手が控えるほか、1年生投手も力を付け層は厚い。各投手の特徴をうまく引き出す強肩の高橋直希捕手(同)が、センターラインを締める。 打撃陣は出塁率の高い1番・中村駿介主将(2年)と2番・森島海良選手(同)を、中軸の岡本一倖(同)、大石尚汰(同)、森島佑斗(同)各選手で還すのが得点パターン。下位打線も切れ目はなく、四球や犠打を絡めた伝統の「つなぐ野球」で、ビッグイニングを作る力も秘めている。 中村主将は「今年はムードメーカーが多く明るいチーム。楽しみながらも、甲子園で日本一になると意識して野球に取り組んでいる」と力を込めた。 ◇近江 学校プロフィル サッカー部も強豪 1938年創立の近江実修工業学校を前身とし、48年に近江高等女学校を併合して現校名に。「誠実・勤勉」を校訓にアカデミー、アドバンス、プロスペクト、グローバル探究の4コースがある。 部活動が盛んで、サッカー部が今季の全国高校サッカー選手権で準優勝したほか、男女のバレーボール部、男子柔道部などが全国大会で活躍している。 野球部は57年創部で、これまで甲子園には春6回、夏17回出場。夏は2001年、春は補欠校から出場した22年に準優勝。現役プロ選手に植田海(阪神)、京山将弥(DeNA)、龍空(中日)ら。部員は2年生34人、1年生37人。 彦根市松原町大黒前3511の1(0749・22・2323)。 ……………………………………………………………………………………………………… ◇昨秋の対戦成績 <県大会> ○不戦勝 高島・安曇川 ○7-0 八幡工 ○6-2 滋賀短大付 ○8-4 彦根総合 ○7-2 滋賀学園 <近畿地区大会> ○2-0 興国 ●0-1 京都国際