《祖父の思い》を継いで…咲き誇るシャクヤク5万本「素敵な景色」若き園長が抱く《大きな夢》とは
高知さんさんテレビ
高知市では色とりどりのシャクヤクが見頃を迎えています。 鍛治屋明香記者リポート 「花言葉は「ハニカミ」私は今、色とりどりのシャクヤクに囲まれています。近づいてみるとその美しさはにかんでしまいます」 高知市春野町の雨森芍薬観光農園です。ちょうど開花の時期に重なるゴールデンウィークの期間中、毎年、無料開放されていて、赤、白、ピンク…と春の風に揺れる色鮮やかなシャクヤクが訪れた人の目を楽しませています。 土佐市から 「毎年来ているがすごくきれいな出来上がりで満足しています」 日高村から 「愛らしいというか花は全般好きです」 土佐市から 「連休のこの時期に合わせて咲いたかのようなとても素敵な景色。この大きさと量感にびっくりです」 1.5ヘクタールの農園に植えられているのは40種類、およそ5万本。育てているのは若き園長、24歳の雨森弘祐さんです。 雨森弘祐さん: 「(新しい芽が次々と)生えてくるのでこういうのを取ってやる」 Q.一本の茎に花は一つ? 「そうです。そうです」 この農園は雨森さんの祖父・広志さんが1995年に開園しました。しかし・・・ 雨森弘祐さん: 「(祖父が今年90歳と)高齢で他に誰も継ぐ人がいなかった」 「ゴールデンウィークの時期に咲くシャクヤクでたくさんの人に楽しんでほしい」 広志さんの思いと一緒におととし(2022年)、雨森さんが園長を引き継ぎました。 雨森弘祐さん: 「最初は右も左も分からない状態で苦労して嫌だなと思うこともたくさんあったが、 お客さんに『今年もありがとう』とか言葉をもらうと感謝されるやりがいある仕事だと思う」 「僕が継いでくれたことに関しては(祖父は)すごく感謝してくれている」 では二代目園長・雨森さんにこの連休におすすめのシャクヤクを紹介してもらいましょう。 雨森弘祐さん: 「これから見頃になるのは『滝のよそおい』という品種。あたり一面がピンクになるので咲いている姿、とてもきれいになる」 そしてぜひとも見てほしいというシャクヤクがもう一つ! 雨森弘祐さん: 「『楊貴妃』という品種。黄色のシャクヤク、すごく珍しい品種」 シャクヤクはボタンの仲間。直径およそ20センチの大きな花です。 雨森弘祐さん: 「ボタンは花がすごく大きいが散るのが早い。シャクヤクは咲いてから長持ちするので(楊貴妃は)シャクヤクとボタンの良いとこどりをした品種」 楊貴妃見た女性: 「最初はボタンかなと思った。こんなシャクヤクは初めて」 男性: 「気分は爽快です。癒やされました」 園長になって丸2年。4月から切り花セットのインターネット販売を始めるなど、新たな試みにもチャレンジしています。そして今、雨森さんには大きな夢が芽生えています。 雨森弘祐さん: 「母の日はカーネーションやバラが多いが、自分の夢は本当に5月の母の日といえばシャクヤクというふうにみんなのイメージを変えていきたい」 シャクヤクの観光農園は5月6日まで無料で開放されています。
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