<Play・Hard>磐城 選手紹介/1 沖政宗投手(2年) 強い心で「1」背負う /福島
歴史あるコバルトブルーの「1」を背負う重さを感じている。「みんなが守りたいと思ってくれるような投手でないと、磐城の1番は背負えない」 【動画】センバツ出場校、秋季大会熱闘の軌跡 「投手」へのこだわりは人一倍強い。小中学時代は風邪を引きやすく、肘を4回剥離骨折。投手に挑戦するのは難しいと考え、捕手や内野手としてプレーした。高校では母親の協力を得ながら食事を改善。練習の合間にみんなで白米を食べ、体重を17キロ増やした。 昨秋は地区大会から東北大会まで10試合中、9試合で登板した。最速141キロの直球と6種類の変化球で打たせて取る。制球力に定評があり、秋の公式戦は防御率0・90。現在はシュートの習得に励んでいる。「技術で劣る分、気持ちで投げている」。ピンチの場面ほど笑みを浮かべる強心臓の持ち主だ。 人と話すことが大好きなムードメーカー。中学時代、シニアチームで過ごしたため、部活動は憧れだった。「部室で話しながら着替えたり一緒に勉強したり、すごく楽しい」 マウンドでは、バックから聞こえてくる声が心強い。「1人じゃない、みんなで守っているんだ」と思える。エースは「持ち前の結束力を武器に、必ず勝ちます」と意気込む。=つづく × × 第92回選抜高校野球大会(毎日新聞社、日本高野連主催)に21世紀枠で出場が決まった磐城。46年ぶり3回目となる大舞台で最高のプレーをするため、日々練習を重ねる選手たちを紹介する。(この企画は磯貝映奈が担当します) ……………………………………………………………………………………………………… 身長179センチ体重75キロ▽いわき市立平第三中出身▽投手▽右投げ右打ち▽長所はコントロール▽得意教科は英語