【高校サッカー全力新聞】新潟・帝京長岡「全国屈指のパスワーク」豊富な攻撃パターンで新潟県勢初の日本一へ
新潟県のほぼ中心部に位置する長岡市。夏は日本三大花火の一つと言われる「長岡まつり大花火大会」が開催され、今年は30万人近い観客が全国から訪れました。冬には白銀の世界が広がる、新潟県内有数の豪雪地としても知られています。 【画像】２大会ぶりに新潟県大会を制した帝京長岡 この地でサッカーの練習を続けているのが帝京長岡高校サッカー部。12月28日に開幕を迎える第102回全国高校サッカー選手権大会に新潟県代表として出場します。帝京長岡の全国の初戦は、12月29日の1回戦。長崎総科大附と対戦します。
■全国制覇の経験がある指導者が根付かせたサッカー文化
帝京長岡を長く指導してきたのが谷口哲朗総監督。東京・帝京高校出身で、現役時代に全国大会優勝経験があります。冬は雪でグラウンドでの練習ができない中、フットサルで足元の技術を磨きながら着実にチームとしての力をつけてきました。第98回全国高校サッカー選手権大会では、現在J1リーグ京都で活躍し、U-22日本代表にも選出された谷内田哲平選手を中心に、高い足元の技術から生まれるパスサッカーで全国を席巻。新潟県勢として初めて全国大会ベスト4まで駒を進めました。 今年もパスサッカーを中心とした攻撃的スタイルは健在。主将の堀颯汰選手（3年）は「帝京長岡の攻撃的なパスサッカーを全国でも見せたい。見ている人が楽しんで、応援したくなるようなサッカーで日本一を目指したい」と意気込みを話しました。
■「全国屈指のパスワーク」チーム一体となって新潟県勢初の日本一へ
新潟県大会を5試合30得点と圧倒的な攻撃力で勝ち上がった帝京長岡。代名詞でもある『全国屈指のパスワーク』に加え、50メートル6.0秒の俊足ウイング・原壮志選手（3年）などを中心としたスピードあるサイド攻撃など、豊富な攻撃パターンが今年のチームの特徴です。 さらに、チームを支えるのがメンバー外の3年生11人によって結成された「分析班」。対戦相手のチームを選手単位でリサーチした資料を出場メンバーに情報提供。試合前には対戦相手と似た特徴の選手で「仮想チーム」を結成し、出場メンバーと紅白戦を行うなど、チームの勝利のためのサポートに徹してきました。分析班の鈴木義仁選手（3年）は「今年は『誰かのために、チームのために』がテーマ。チームの勝利のためにメンバー一人一人ができることを考えて実行している。ピッチの仲間を信じて、全国大会でも全力で後押ししたい」と話しました。帝京長岡高校サッカー部147人が一体となって新潟県勢初の日本一に挑みます。 （取材・文:高校サッカー選手権民放43社/テレビ新潟）
