「人馬ともに安全、成功に終わった」 動物虐待と批判された上げ馬神事 三重・多度大社
訪れた人は2日間で14万人と去年の20万人に比べて減少=多度大社(三重テレビ放送)
動物虐待にあたると批判され、大幅な改善策を施して4日と5日に行われた多度大社の上げ馬神事について、桑名市の伊藤市長は7日「人馬ともに安全、成功に終わった」と話しました。 三重県桑名市にある多度大社の上げ馬神事は、馬が壁を乗り越えた回数でその年の農作物の出来を占う神事として、約700年続く伝統行事です。 一方で、去年はケガをした1頭の馬が殺処分となったことなどから動物虐待にあたると批判が強まり、安全面に配慮した実施策について協議されてきました。 その結果、今年は2メートルあった土壁を撤去し、勾配を緩やかにした坂を駆け上がるなどの方法に変更して行われました。 桑名市によりますと今年、上げ馬神事に訪れた人は2日間で14万人と去年の20万人に比べて減少しましたが、大きな事故やトラブルはなかったということです。 7日の定例会見で伊藤市長は「人馬ともに安全、成功に終わった祭りだった」と振り返り、「今後、事故防止対策協議会で改善点やさらなる対策などを協議する」と話しました。