聖歌やルネサンス芸術を鑑賞、宿泊もできるイタリアの修道院
「今こそ訪れたい世界の旅先25 2025年版」第6回
マレーシアを巡る豪華列車の旅から、グアテマラの活火山でのハイキングまで、ナショナル ジオグラフィックの探検家、写真家、編集者が厳選した世界の旅先25カ所を2025年もご紹介する。 ギャラリー:ナショジオが選んだ、2025年に訪れたい世界の旅先25 ***** 行くべき理由:修道院に滞在し精神的な静けさを味わう イタリアには中世から続く修道院が200余り点在している。これらは修道者たちが共同生活を営む共同制修道院だ。旅人に宿を提供してきた伝統は今も続いており、訪れる人々を宗教に関係なく歓迎している。 部屋は非常に簡素な作りになっているが、グレゴリオ聖歌に耳を傾けたり、神聖な品々やルネサンス芸術を鑑賞したり、静かな自然の中で瞑想したりするなど、豊かな体験ができる。 現在、旅行者が宿泊できる修道院としては、フィレンツェから東へ2時間ほどの所にあるヴェルナ山の断崖絶壁に立つラ・ヴェルナ修道院、シエナ近郊にあるモンテ・オリヴェート・マッジョーレ修道院などがある。モンテ・オリヴェート・マッジョーレ修道院では修道士たちが醸造したワインを楽しむことも可能だ。
文=Karen Carmichael/訳=三好由美子