台湾、空港での検査キット配布を継続 3月末まで 近隣の新型コロナ感染状況鑑み
(台北中央社)衛生福利部(保健省)疾病管制署は15日、一部の空港や港で出入境者を対象に実施している新型コロナウイルスの検査キットの無料配布を3月31日まで継続すると発表した。アジア太平洋地域や東南アジア地域で新型コロナウイルスの陽性率が高い水準となり、日本などの近隣国で感染者が増加しているためだとしている。 検査キットの配布は、桃園国際空港(北部・桃園市)、高雄国際空港(南部・高雄市)の2空港と、中国との間を結ぶフェリーが発着する離島・金門や馬祖の港で行われている。呼吸器系疾患の世界的な増加や旧正月(春節、今年は2月10日)に伴い出入境者が増えることなどを鑑み、先月3日に桃園国際空港で配布が始まり、その後配布場所が拡大された。同署によれば、今月14日までに延べ114万人以上が検査キットを受け取った。 同署の羅一鈞(らいっきん)報道官は、世界的に呼吸器系感染症はいまだ流行しているとし、台湾への入境時に発熱やインフルエンザに似た症状がある場合は、空港や港湾の検疫担当者に自発的に申し出てほしいと呼びかけた。入境後に症状が続いたり、悪化したりした場合は、マスク着用の上で医療機関を受診し、渡航歴や感染者との接触歴を医師に伝えるよう求めた。 (曽以寧/編集:田中宏樹)