【私立中学】世帯年収500万円で子どもを私立の中高一貫校に入れたい!無謀でしょうか?
子どもにはできるだけ良い環境のもとで勉強に励んでもらいたいという親御さんは多いでしょう。また、子ども自身が公立ではなく私立の学校に入りたいと希望することもあるかもしれませんね。 【写真2枚】私立中学校に通う生徒の世帯年収&公立・私立中学校の学費内訳 学習環境の整った学校として、例えば中間一貫校に入れるという選択肢がありますが、年収を考えて諦めてしまうご家庭もあるでしょう。世帯年収が500万円程の場合、通わせることはできるのでしょうか。 本記事では、私立中学校に通わせている世帯の年収を解説するとともに、都道府県で設けられている学費支援制度の補助金についてご紹介していきます。 ※編集部注:外部配信先ではハイパーリンクや図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。
私立中学校に通う生徒の約58%が年収1000万円以上の世帯
文部科学省の「令和3年度 子供の学習費調査」によると、私立中学校に通う生徒の57.8%が年収1000万円以上の世帯です。 1200万円以上の世帯が最も多く40.1%を占め、1000万円~1199万円の世帯が17.7%となっており、合わせて年収1000万円以上の世帯が半数以上を占めています。 タイトルにある「世帯年収500万円」が該当する「400万円~599万円」の世帯では、6.2%と少数ではありますが私立中学校に通わせている世帯もあり、決してゼロではないことがわかります。 では、公立中学校と私立中学校では、学費はどれくらい異なるのでしょうか。 次章で、年間の学費の内訳と合わせて確認していきます。
学費は公立の約2.7倍かかる
文部科学省「結果の概要-令和3年度子供の学習費調査」によると、公立中学校と私立中学校では、学費におよそ2.7倍の差が生じています。 1年間にかかる学費は、公立中学校で54万円、私立中学校で約144万円です。なお、この金額は給食費や学校外活動費も含みます。 では、学費の内訳について詳しく見てみましょう。 ●公立中学校 ・学校教育費:13万2349円 ・入学金等:507円(0.4%) ・授業料:なし ・修学旅行費等:1万5824円 (12.0%) ・学校納付金等:1万4538円(11.0%) ・図書・学用品・実習材料費等:3万2368円 (24.5%) ・教科外活動費:2万4172円(18.3%) ・通学関係費:3万9516円(29.9%) ・その他:5424円(4.1%) ●私立中学校 ・学校教育費:106万1350円 ・入学金等:12万2368 (11.5%) ・授業料:47万6159円 (44.9%) ・修学旅行費等:3万988円(2.9%) ・学校納付金等:16万3233円(15.4%) ・図書・学用品・実習材料費等:6万8578円(6.5%) ・教科外活動費:3万7172円(3.5%) ・通学関係費:15万2487円(14.4%) ・その他:1万365円(1.0%) 公立中学校で最も高額な費用がかかるのは通学関係費で、次いで多いのが図書・学用品・実習材料費等です。 一方、私立中学校では授業料が最も多く50万円近くかかり、次いで学校納付金等が多くなっています。 公立なら支払う必要のない授業料や入学金、学校納付金が必要になることや、通学関係費や図書・学用品・実習材料費などが公立よりも高額になっているため、学費が高額になっています。