『わたしの宝物』“知らない”ことで追い詰められていく冬月…ついに美羽が“天罰”を受ける第6話
■散り散りになった事実たちがどのように明かされていくのか それを踏まえた上で第6話では、前回の暴露をきっかけに、宏樹が子どもの栞を連れ姿を消したその先…が描かれるのだが、登場人物それぞれの、何を知り何を知らないのか、そしてその中で、何を語り何を語らないかによって、物語に大きなうねりが生じていく。 美羽の「托卵」へ至ってしまった経緯は、夫婦関係のディテールを知らない人物…真琴にとっては理解不能の怒りにつながってしまったわけだが、それを知る人物…宏樹にとってはどうだったのか。怒りなのか悲しみなのか、ただの“言い訳”になってしまうのか。散り散りになった事実たちがどのように明かされていくのか注目してほしい。 一方、ここまでは“知る”ことによって多くのドラマチックを生んできたが、“知らない”ことによってどんどん負荷がかかっていき、追い詰められていく冬月の動向にも目が離せない。 気が付けばとうとう“地獄”へたどり着いてしまった美羽。ついにその“天罰”が下されるのだが、その内容とは。そしてその先には一体何が待っているのか。どうしても見守らずにはいられない。
■ 「テレビ視聴しつ」室長・大石庸平 おおいしようへい テレビの“視聴質”を独自に調査している「テレビ視聴しつ」(株式会社eight)の室長。雑誌やウェブなどにコラムを展開している。特にテレビドラマの脚本家や監督、音楽など、制作スタッフに着目したレポートを執筆しており、独自のマニアックな視点で、スタッフへのインタビューも行っている。
「テレビ視聴しつ」室長・大石庸平