アニャ・テイラー=ジョイの目力が最強だった『マッドマックス:フュリオサ』
映画・音楽・舞台など各ジャンルのエンタメ通=水先案内人が、いまみるべき公演を紹介します。 【水先案内人 高松啓二のおススメ】 ちょっと離れた大きな目に射すような瞳。アニャ・テイラー=ジョイの目力だ。一度観たら目が離せない女優である。ジョージ・ミラー監督も同様だったようで、本作のインスピレーションとなったと監督自身が答えている。 前作の『マッドマックス 怒りのデスロード』に登場したフュリオサの前日譚を描く。少女時代のフュリオサは目つきが似ている子役アリーラ・ブラウンが半分近く出ているが、成長してアニャが登場すると画面は彼女が支配してしまう。しかも素顔ではなく顔半分真っ黒でゴーグルを付けても、目で判る。対する新キャラのディメンタスを演じるクリス・ヘムズワースは悪役でありながらどこか憎めないマッドマックス世界観らしい登場人物になりきっている。 シリーズの魅力である改造車やバイクのカーチェイスも大迫力で前作より見せ場たっぷり。ミラー監督のたたみかけるようなアクションで独特の高揚感を生み出している。それでも印象に残るのはアニャの目力。最強である! <作品情報> 『マッドマックス:フュリオサ』 5月31日(金) 公開 監督:ジョージ・ミラー 出演:アニャ・テイラー=ジョイ、クリス・ヘムズワース