フェスティバルシティ街開きへ 大阪・中之島のツインタワー完成
フェスティバルシティ街開きへ 大阪・中之島のツインタワー完成 撮影:岡村雅之
朝日新聞社などが大阪市北区の中之島地区で開発を進めてきた国内最大規模の超高層ツインタワー(高さ200メートル)が完成し、14日に報道公開された。先行開業している中之島フェスティバルタワー(東棟)と、新たに完成した中之島フェスティバルタワー・ウエスト(西棟)のツインタワーを「フェスティバルシティ」と名付け、17日に街開きをする。商業施設が充実し、再飛躍を目指す中之島のランドマークとなりそうだ。
中之島有数の49店舗が勢ぞろい
中之島フェスティバルタワー・ウエストは地上41階、地下4階。高さ200メートルのツインタワーは国内最大規模だ。公開されたのは、2階から地下1階までの商業施設「フェスティバルプラザ」と、4階に開設される中之島香雪美術館と文化ホールの中之島会館。フェスティバルプラザは地階でつながるツインタワーの下層階に広がり、飲食店を中心に、49店舗で構成。中之島に華やぎをもたらす商業施設として17日、全面オープンする。 2階は高級店が勢ぞろい。「福吉兆」は懐石料理をいす席で提供する新感覚の料亭。西日本初登場の「鮨美寿志」では、眼下の土佐堀川をながめながら職人芸が冴える寿司に舌鼓を打てる。 地下1階には、ビジネスパーソンが気軽にランチや懇親会に利用できる店舗が並ぶ。「スパイス&ハーブスーパードライ」では、スパイスとハーブに特化した料理を、世界のビールとともに味わえる。「鳥料理 藤よし」は、くせのない食べやすさが持ち味のふもと赤鶏などを使用した焼き鳥料理に、自信を持つ。 ベーカリー「ブーランジェリー・ア・ビアント」は、ドライフルーツを使ったコクのあるハード系をはじめ、焼き立てパンを常時70種類ラインナップ。女性スタッフがきびきびと働く。
かやぶき屋根の茶室を都心のビル内に再現
中之島香雪美術館は、朝日新聞社の創業者村山龍平が収集した古美術コレクションをもとに開設された香雪美術館(神戸市)の分館。来春オープンの予定ながら、一部を公開した。本館にある国重要文化財の茶室「玄庵」を再現。かやぶき屋根の茶室を、伝統工法でビル内に再現したのは全国的にも珍しい。都心とは思えない静けさが漂う。
6階から31階はオフィスフロアで、順次入居が進む。33階から40階では高級ホテル「コンラッド大阪」が6月9日開業に向け、最終調整に余念がない。 水都大阪の伝統を継承しつつ、再飛躍を目指す中之島。ツインタワーが新たなランドマークとなりそうだ。詳しくはフェスティバルプラザや各店舗の公式サイトで。 (文責・岡村雅之/関西ライター名鑑)