“日本一速い監督”として10月まで立教大学を率いた上野。写真：滝川敏之

　１月15日、ひらまつ病院陸上部は、元立教大監督の上野裕一郎が加入することを発表した。不適切行動で監督を解任された経緯もあり、世間からの風当たりは強いようだ。 　2018年12月から選手を指導しながら、自身も競技に取り組む“日本一速い監督”の異名を持っていた上野だが、昨年10月の箱根駅伝予選会直前に部員との不倫が報じられ、世間に大きな衝撃を与えていた。 　ひらまつ病院の平松克輝理事長は、「関係者の皆様におかれましては様々なご意見をお持ちのことかと存じますが、今後は新たなスタートを切り、関係者やファンに対して誠実な姿勢で取り組む覚悟を持っていると感じ今回の上野選手の加入を決断した」と説明している。 　 　だが上野の加入を受け入れられないファンは多いようで、ネット上では「早すぎると思う」「謝罪しろ」などと批判の声が上がっている。同チームで競技生活を送る福田穣はXで「禊がなんだって言ってる人いるけど、自分が悪いとはいえ、急に職失って、家族もいて次の仕事探すの必死になるに決まってんじゃん。人だもん」と新たなチームメイトを擁護。 　38歳のオールドルーキーを受け入れた福田は、「稼がないと食ってけないでしょ。それとも何か、過去に１度も過ちを犯したことも無い神々の様な方なのか？」と問いかけていた。そして「受け入れ先の理事長がOK出したんだから、周りがなんと言おうとOKだろ」とコメントした。 　新天地で再出発することを決めた上野。ふたたび実業団選手としてスタートラインに立つ。 構成●THE DIGEST編集部