バイクを『オンロード』から『アドベンチャー』に乗り換えて感じること6選!
今までのと違うやつに乗りたい! という方に。
愛車を選ぶ際、今までとは違うタイプに乗りたいなぁ……と思うこともあるだろう。そのとき、選んだ先に何が待っているのかを少し知っておくことで、より自分に合ったバイクを選べるかもしれない。オンロードモデルからアドベンチャーモデルに乗り換えたら、何がどうなるの? 【写真】アドベンチャーってどんなバイク?
見晴らしがいい!
オンロードバイクとアドベンチャー/オフロード/クロスオーバーなどの大きな違いのひとつは、走破性をよくするために車高が高くなっていること(最低地上高も同時に高まる)だろう。加えて、ステップの上に立って操縦すること“スタンディング”を想定した幅広のハンドルバーが高い位置にあるため、普通に着座しても上半身が直立したライディングポジションになる。 これらによってライダーの頭の位置が高くなり、さらにオンロードバイクほど顎を引いた姿勢にならないため、目線がかなり高くなったように感じるはず。クルマでいえば乗用車とSUVまたはクロカン車のような違いだ。 ──ミラーの位置も高くなる。乗用車より少し高いくらいか。 じゃあアドベンチャー/オフロード/クロスオーバーは全て同じようなポジションかというと、実はその中にも少しずつ差異がある。 アドベンチャーは上半身を直立させた傾向が最も強く、座って乗っても立って乗っても上半身の前傾は弱い。一般的にトレールモデルとかデュアルパーパスと呼ばれるものもハンドルバーはけっこう高めで、最近の大きなくくりではアドベンチャーにまとめられることもある。 クロスオーバーは、オフロードっぽい部分とオンロードっぽい部分を併せ持つハイブリッドタイプで、両方の要素がクロスオーバーしていることからそのような名で呼ばれる。基本的にアドベンチャーモデルに近いライディングポジションだが、オンロードモデルとベースを共有していることも多く、上半身は弱めの前傾に、また車高はそれほど高くない傾向だ。 オフロードはというと、競技専用車などの本格的なものになるほど車高は高くなり、シートを含む車体はスリムになる傾向。その中でも、スプリント寄りの出自のものはハンドルバーがやや低めで、やや上半身は前傾していて積極的なアクションがしやすいポジションに。耐久レース寄りになるとハンドルバーは高く手前に来ることになり、あまり大きなアクションをしなくてもいいようなリラックスしたポジションになる。細身のアドベンチャーモデルに近いとも言えるだろうか。 ついでに言うと、車高が高くて軽いバイクは横風の影響を受けやすくなるので、強風の際には少し注意が必要だ。