畑岡奈紗が12試合連続メジャー予選通過を達成! 25試合連続という大記録を持つレジェンドは誰?
過去最高は岡本綾子の「25試合連続」
今季女子メジャー第1戦「シェブロン選手権」は出場した日本選手10人中9人が予選通過を果たした。その中には日本のエース格である畑岡奈紗の名もあった。畑岡はこれでメジャー12試合連続予選通過。日本選手ではあのレジェンドしか経験していない領域に突入した。 【写真】渋野日向子が初ランクイン! 米女子ツアー最新ポイントラキング(4月22日更新) 昨年終了時で畑岡は樋口久子、不動裕理、野村敏京と同じ日本選手歴代3位のメジャー11試合連続予選通過をマークしていた。そして迎えた「シェブロン選手権」では初日、2日目とも71で回り、通算2アンダーの21位タイで決勝ラウンド進出。岡本綾子が1989年から1992年にかけてつくった日本選手歴代2位のメジャー12試合連続予選通過に並んだ。
では歴代1位は誰か。これもまた岡本である。メジャー初出場だった1982年の「全米女子オープン」から予選を通り続け、1989年の「ナビスコ・ダイナ・ショア」(現シェブロン選手権)で途切れるまで実に25試合連続予選通過(最終日に棄権した試合を含む)というすごい記録をつくっているのだ。 メジャータイトルには恵まれなかったが、いかに岡本が長きにわたって素晴らしいプレーをしていたかが改めて分かるデータである。畑岡は、この岡本しか足を踏み入れたことのないところまでやってきたのである。 メジャーで予選通過を続けることはトップクラスの選手であっても簡単なことではない。「シェブロン選手権」を制してツアータイ記録の出場5試合連続を果たしたネリー・コルダ(米国)ですら昨年の「全米女子プロ」で予選落ちを喫している。 昨年、メジャー2勝を挙げて世界ランキング1位にも立ったリリア・ヴ(米国)は昨年メジャー5試合中2試合が予選落ちだった。ビッグネームでも少し歯車が狂えば決勝ラウンドに残れない。それがメジャーの難しさなのだ。 今回の「シェブロン選手権」では現在進行形では最長となるメジャー20試合連続予選通過を誇っていたミンジ・リー(オーストラリア)が予選落ちを喫したことで畑岡の12試合連続はチェ・ヘジン(韓国)と並んで“最長記録”に浮上。日本選手のみならず世界の中でも屈指の安定感であることを実証した形である。 畑岡が12試合連続予選通過をスタートしたのは2021年の「AIG全英女子オープン」だった。この12試合中トップ10に入ったことが4回。20位以内だと今回の13位タイを含めて全体の3分の2にあたる8回を数えている。 本人はメジャー制覇という目標になかなか手が届かない悔しさはあるだろうが、この実績は大いに評価されるべきだ。