泥んこでも楽しい 明星小5年 機械使わない代かき体験 三重・明和
地元の地域おこしグループが協力
三重県多気郡明和町明星の町立明星小学校(浅沼孝一校長、288人)の5年生42人は16日午後1時半から、同校近くの田んぼでの稲作体験学習で、農業機械を一切使わない代かきを体験した。児童たちは田んぼを歩いたり駆け回ったりして泥にまみれながら、足で泥をかき回して田植えの準備をした。 米作りを通じて農業に興味を持とうと毎年、地域おこしグループ「むらおこし・みょうじょう」(林敏夫代表、役員16人)の協力を得て、もみまきから田植え、収穫、脱穀までを体験している。 この日、児童たちは同グループの林代表(73)=明星=と、長岡宏さん(70)=同=から、田植え前に行う代かきの説明を聞いてやり方を教わり、静かに田んぼに足を入れていった。 初めはおとなしかった児童たちもすぐに泥の感触に慣れると、大声を上げながら縦横無尽に駆け回ったり、横一直線に手をつないで歩いたりしながら泥をかき混ぜた。中には顔が泥まみれになったことに気づかずに一生懸命に代かきをする児童もいた。 最後は交代で馬ぐわを引いて泥をならし約1時間ほどで作業を終えた。 西山智優君は「泥んこになって楽しかった。カエルも見ることができた」、石田飛一君や、顔も泥まみれにしながら頑張った安田玲衣さんは「こんなに泥だらけになったけどとても楽しかった」と笑顔で話した。 20日午後1時半から田植えを行う予定。