不作でも大玉2万5700球 チューリップフェアへ球根植え込み 砺波の児童体験、初日1800球
来年4月22日に砺波市の砺波チューリップ公園で開幕する「2025となみチューリップフェア」(富山新聞社後援)に向け、市内小学校8校による球根の植え込み体験が22日、公園周辺の沿道花壇で始まった。県内球根は今年、近年にない不作となったが、2品種の大玉2万5700球を用意した。来春には美しい花を咲かせ、フェアに訪れる人を迎える。 「チューリップのまち」を地元児童に体感してもらう恒例事業で、5~6月には掘り取りを行う。今年植える品種は赤色の「レッドプラウド」と黄色の「ムスカデット」でボリュームある花が楽しめるのが特徴だ。2万5700球はまとまった量になるが、県花卉球根農業協同組合に依頼し、不作のなかでも直径12センチ程度の大玉を厳選してもらった。 初日は庄川小3年生26人が高道の市道「フラワーロード」でレッドプラウド約1800球を植えた。チューリップ四季彩館の三上亜紀代さんが「雨や雪が降るので、しっかり深く植えてください」と説明。深さ15センチ程度の穴を掘って丁寧に土をかぶせた。 植え込み体験は2003年から毎年行われ、今年で22回目。11月15日まで8校の2、3年生365人が参加する。フラワーロード300メートル(砺波チューリップ公園東門-県花総合センター)に1万5000球、フラワープロムナード150メートル(国道156号チューリップ公園交差点-新又口用水)に1万700球を植える。 杉森夕楓さんと柴田桂吾さんは「家でも植えたことがあるので大丈夫。きれいな花が咲いてほしい」と願った。