【広島好き】今季0本塁打の眠れる大砲・林晃汰が新井監督から直接指導を受けながら進める自己改革
もちろん、これまで破れなかった殻がそう簡単に破れるとは思っていない。まだ自己改革は始まったばかりで、礎を築いている段階に過ぎない。だからこそ、時間をかけてでもコツコツと、バットを振って体にたたき込むしかない。新井監督も言う。
「シーズン中は結果を出さないといけないから、言えるレベルの話と言えないレベルの話がある。これから結果は関係ないからチャレンジできる」。
秋季練習が終われば、日南秋季キャンプをへて、オフに入る。新打法構築へ行き詰まることもあれば、後退するときもあるだろう。最短距離でたどり着けなくても、多少遠回りしてでも、進むべき道がはっきりと見えている。目標点が明確になったことは決して小さくはない光と言える。「これでダメだったらしょうがない」。眠れる大砲が不退転の覚悟で、秋を過ごしている。
文:前原淳
前原淳