厚狭明進高の制服を眺める中学生と保護者たち（市文化会館で）

　来年度に開校する厚狭明進高の学校説明会が20日、山陽小野田市文化会館「不二輸送機ホール」で開かれた。市内外から中学生とその保護者ら71人が参加し、多様な進路希望に対応したカリキュラム、部活動などの説明を受けながら新高校での生活を思い描いた。 　 　県教育委員会の県立高校再編整備計画に基づき、来年度から厚狭と田部（下関市）を再編統合し現在の厚狭高北校舎に開設する。普通科と、家庭に関する専門性を身に付ける生活創造科を設け、入学定員は各70人。 　 　説明会では、県教委職員や厚狭高の和泉屋紀之校長が、入学者選抜の方法やカリキュラムの選択などについて説明。部活動は、山口東京理科大との連携を生かした科学部など、文化部五つ、運動部七つを設けることも話した。 　 　西岐波中3年の森楓華さんは「調理が学べる高校に進学したいと思っていた。新しい高校はより夢に近づけるカリキュラムだと感じた」と入学への意欲を高めた。下関市の東部中に通う青木颯甫君（2年）は「進路を決めるのはもう少し先だが、食物に興味があるので、入学したら食物研究部に入ってみたい」と想像を膨らませた。 　 　和泉屋校長は「充実した高校生活が送れるように準備を進める。新高校の1期生として、フロンティア・スピリッツのある学校をつくってくれたら」と呼び掛けた。 　 　会場には制服が展示され、参加者は薄茶色のネクタイとリボンが印象的なブレザーを注意深く眺めていた。