長嶋茂雄さんに「左手の使い方教えていただいた」巨人・大城卓三がマンツーマン指導直後にサク越え
巨人の大城卓三捕手(31)が20日、東京Dを電撃訪問した長嶋茂雄終身名誉監督(88)=報知新聞社客員=から打棒復活への金言を授かった。フリー打撃中に左手の使い方をマンツーマンで熱血指導され、直後に豪快なサク越えを披露。ここまで33試合で打率1割8分3厘と苦しむ選手会長は「(感触は)良かったです」と手応えを口にし、リーグ戦再開からの巻き返しを狙う。 【動画】長嶋茂雄終身名誉監督が東京ドームを訪問 汗を拭って打撃ケージを出た直後だった。長嶋さんから呼び止められ、熱血指導が始まった。腰をかがめ、左拳を何度も左右に振りながら語りかけるミスターの言葉に耳を傾けた。約1分間、アドバイスを受けた大城卓は「左手の使い方を教えていただきました」と明かした。 効果はすぐさま表れた。再びケージに入り、初球の内角球を軽々と右翼席中段へ運んだ。打撃練習を終えても、トップの位置から左脇を締めつつ左手を押し出す形を入念にチェック。「長嶋さんから言っていただいたことを実践していました」と、懸命に体に染みこませた。 今季は不動の正捕手として期待されながら、不振による2軍降格も経験した。再昇格後の6日・ロッテ戦(東京D)で259日ぶりの1号3ランを放つなど、復調の兆しは見えてきている。「非常に光栄に思います。すごい方から指導いただいてうれしいです」。ミスターの熱血指導は、「打てる捕手」大城卓への期待値の高さゆえ。長嶋さんから受けた助言を、完全復活につなげる。(内田 拓希)
報知新聞社